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今から仕掛ける本気のInstagram講座

公開日:2024/01/19

漆畑慶将(うるしばた・けいすけ)

デジタル化が進んだこの時代、我々は普段から様々な情報に触れています。一説には、現代の1日の情報量は、江戸時代の1年分に相当するとまで言われています。そのような高度に情報が発展した時代の中で、どのように立ち居振舞っていくか、きちんと考えていくことが大切です。どのようなツールを活用し、どのように情報を発信していくのか。今回はその中でも最近ビジネス利用でも人気となっているInstagram(インスタグラム)について「今から仕掛ける本気のInstagram講座」として解説していきます。

そもそもInstagram(インスタグラム)とは?

通称「インスタ」と呼ばれるInstagramは、Facebookと同じMeta社が運営するSNSです。特徴としては文字だけでなく写真や動画中心の投稿ができるところがあります。メインユーザーは20代〜40代であり、「インスタ映え」や「短尺動画」といった新しい流行を生み出しています。テキストのみとは違って、写真や動画だと商品イメージや肌触り感を伝えやすいので、アパレルやコスメなどとの親和性は高いです。近年ではインフルエンサーたちが自分でブランドを立ち上げ、商品を販売していくなどで活用されることが多い傾向があります。まさに「ググる」から「タグる」に変わったとも言われる、スマホ時代の文化を作り上げたSNSと言っても過言ではありません。2023年夏頃からはX(旧Twitter)の仕様変更により、ビジネスユーザーがInstagramへと流れ始めている傾向もあります。

覚えておきたいInstagramの用語集

フィード

一般的な投稿で使用する投稿の仕組みです(フィード投稿)。

リール

最長90秒の短尺動画(ショートムービー)です。冒頭2秒が大事とも言われています。

ストーリーズ

24時間で消えてしまう期間限定の投稿です。60秒または静止画で投稿できます。

ハイライト

上記のストーリーズを保存していく仕組みです。効果的に使えるまとめコーナーとして使われることが多いです。

ライブ

いわゆる動画ライブ配信のこと。

リポスト

他ユーザーが投稿した写真や動画を投稿することです。無許可リポストはNGです。必ず事前に許諾を取るようにしてください。

ハッシュタグ

「#」で投稿できるキーワードタグのようなものです。Instagramに限らず最近のSNSでは必須のものです。

※上記は執筆時点(2023年11月時点)の仕様です。Meta社による仕様変更などで機能が変更となる場合がありますのでご注意ください。

それぞれの細かい機能の解説などはInstagramの公式ページや、色々な解説サイトが出ていますので、そちらを見て頂くとして、実際にビジネスで使うためにはどのような仕掛けや仕組みを活用すれば良いのか、より実践的な部分をこちらではお伝えさせて頂きます。

まずはInstagramのアルゴリズムを上手に利用しよう

  • 1日の1人あたりの平均利用時間は30分〜40分である。その中でもリールが圧倒的に多い傾向にあります。
  • 多くの人が閲覧するタイミング(ユーザーの反応率が高まるタイミング)で投稿をしよう。
  • アクティブユーザーが多いのは「21時」、「12時」、「8時」、「18時」の順番である。いわゆる「家に帰宅してゆっくりする時間」、「ランチタイム」、「朝の通勤時間」、「帰宅時間」など人々のライフタイムと密接しています。
  • まず目指すは1日1投稿。週に5投稿はしたいところです。
  • ストーリーズは、既存フォロワーを飽きさせないためのコンテンツとして活用していくべし。
  • 多数のアルゴリズムがあるが、「投稿の人気度」、「滞在時間」、「いいね!などの数」、「交流履歴」などから判定されてレコメンドされる傾向が強いです。
  • ビジネス利用なのであれば、Instagramアカウントの「ビジネスアカウント化」をしておこう。

次にちょっとしたTIPS(コツ)を大切にすること

  • アイコンは一瞬で目をひくかどうか。あくまでも「まだフォローしてくれていない、初見の人を引き付けられるか」を目的に。
  • プロフィールゾーンはあなたのことを簡潔に伝える場です。考え方やコンセプトを手短に記載すべし。そして英語だけはNG。またURLのリンクもちゃんと貼ること。
  • 「キーワード検索」を意識した自己紹介にすること。名前もキーワード検索の対象になります。「田中家具 | 北欧風高級家具の専門店」などとInstagram内のSEO対策的に記載しよう。
  • ハイライトは「今伝えたいもの」を動画で伝える場所です。古い情報は削除していこう。
  • ハイライトのタイトルは全角6文字以内にすること。ホームページのメニューバーのように情報をまとめることを意識しよう。
  • ファーストビューの最新投稿の6〜15投稿で明確に世界観を伝えよう。ただし、「見る側の視点」を忘れずに。
  • 投稿全体の色味や雰囲気の統一感はマストです。ただし単調にならないように注意しよう。

最後に、これは避けよう!NG事例

  1. 絵文字や顔文字を多用すること。ビジネス利用であればなおさらに。
  2. キャプションの書き出しを改行するなど、LINEなどでやりがちなカジュアルコミュニケーションになりがちな表現には注意しよう。
  3. ファンのエンゲージメントを下げる行為はやめよう。コメントにこつこつリアクションするなどが、継続的なフォロワー獲得に繋がります。
  4. 無理に写真をたくさん投稿することにこだわらないこと。投稿頻度と投稿品質のバランスを最適に保っていくことが大切です。

まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、一番大切にして頂きたいことは「Instagramの世界観や文化をきちんと理解する」ことです。また、すでに多くの企業がビジネスユーザーとしてアカウントを開設していますので、ぜひ参考にしてみてください。特に「スターバックス」や「アディダス」など、みなさんが知っているブランドたちがどのような発信をしているかをじっくり観察し、それを参考にする形でご自身のアカウントでも色々とトライして頂ければ、身に付くこともたくさんあるはずです。あとは「簡単にバズる」ことを考えすぎないことです。何事も日々の積み上げが大切なのです。
みなさまの発信活動が、大いなる企業成長に繋がりますことを応援しております。

コラムニストプロフィール

漆畑 慶将(うるしばた・けいすけ)

学生時代より個人事業主としてWeb制作やメディア運営などで起業する。大学時代に東京ディズニーランドやスターバックスなどのアルバイトを経験し、在京民放テレビ局へ。ニュース番組を中心に携わり、その後、株式会社美人時計(現:BIJIN&Co.株式会社)や株式会社三菱UFJ銀行を経て株式会社OKPRを創業。2020年2月には株式会社VOYAGE GROUP(現:株式会社CARTA HOLDINGS)入りする。メディアコミュニケーションから広報、宣伝、マーケティング支援を手掛けている。