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仕事で動画を制作する時や、動画のネタを考えるポイントについて

公開日:2024/01/09

酒井大輔(さかい・だいすけ)

今回は仕事で動画を制作する時や、動画のネタを考えるポイントを解説させていただきます。

「会社で動画を運用しよう!」となって、最初に「どんな動画を作れば良いのか?」という質問がよくあります。
企業の動画と言っても、色々な役割の動画があります。例えば
 ・商品紹介動画
 ・会社紹介動画
 ・ハウツー動画
 ・採用向け動画
 ・動画マニュアル
 ・ブランディング動画
 ・プロモーションビデオ
など、様々な動画があります。

最初に決めることは、動画を活用する「目的」を明確にすることです。

どのような「目的」のために、何の「役割」の動画が必要かを考えれば、方向性は決まってきます。
そして「目的」を決めれば、「ターゲット」が決まります。
ここまで来たら「動画を作成するときの、5つのポイント」を踏まえて制作をしていきましょう。

動画を作成する時の、5つのポイント

1.ニーズを把握する
2.独自の情報が価値
3.誰からの情報か、もポイント
4.良い情報でも、伝え方次第
5.次の行動(経路)を提示する

それぞれのポイントについて、解説していきます。

1.ニーズを把握する

出したい情報ではなく、視聴者が知りたい情報を発信することが大切です。動画をたくさん用意していても、視聴者は自分の興味ある動画しか視聴しません。視聴者が「興味あることは?」「困っていることは?」など、どんな情報にニーズがあるのかを考えて、動画を用意しましょう。

そして動画を見るかどうかは、「タイトル」や「サムネイル画像」で判断されます。動画の中身がニーズに合ったものだとしても、「タイトル」や「サムネイル画像」でどういう動画であるかが伝わらなければ、動画は見られません。ニーズに合わせてタイトルを変えただけで、動画の視聴が急激に伸びることもあります。

また「動画の質」を上げたいとよく言われますが、大切なのは「ビジネス動画としての質」です。動画の質というと「画質」や「編集の質」と思われがちですが、この質を上げてもビジネスにはあまり繋がりません。
企業の動画に求められている質は「情報の質」です。情報の質を上げれば、結果は変わってきます。
視聴者が求めている質は何かを、理解しておきましょう。

ビジネス動画の質とは 動画の質(画質・編集)ではなく情報の質(接客・説明)

2.独自の情報が価値

独自情報というと難しいかもしれませんが、視聴者は専門家・プロとしての意見が知りたいという所に、ニーズがあるということです。

一例として日曜日の夜に長年放送されているテレビ番組で、弁護士さんが数人で同じ案件について、考え方をお話している番組があります。
同じ弁護士という資格を持っている人たちは、同じ答えになるのでは?と思いますが、それぞれ違う見解があり、同じ事件でも「有罪」や「無罪」など意見が分かれます。
もし自分が弁護士さんに何かお願いするなら、簡単な案件だったら面白そうなA弁護士が良いけど、重要な案件だったら真面目なB弁護士が良いななど、動画だからこそ判断できる部分は多いのではないでしょうか?

企業の動画も、ここが仕事に繋がるポイントです。
プロとしての意見や解釈など、会社の方向性や、代表者や担当者がどう考えているか?などに情報としてのニーズがあり、それを発信することが大切ということです。

また「他の企業の動画と、ネタはかぶって良いのか?」という質問もよくありますが、ネタは被って全く問題ありません。例えば「人材の育て方」については、企業ごとに様々な取り組みや考え方があります。ネタとしては「人材の育て方」でも、視聴者はそれぞれの会社がどのような取り組みを行っているかが知りたい情報ですし、そこが判断材料として大切な要素になります。

なぜビジネスに、動画活用なのか?動画を活用する事により、伝えたいこと(商品、接客・説明、どんな会社なのか)を言葉で伝えることが出来ます。

3.誰からの情報か、もポイント

視聴者は専門家・プロとしての意見が知りたいというニーズがあると、独自情報の所でも記載しましたが、その話を直接本人から聞きたいというニーズもあります。

例えばですが、開発秘話だったら広報の担当者が話すよりも、開発した本人が動画で話していたほうが伝わります。採用動画でも、営業で働きたい方は営業の方の話を聞きたいですし、製造希望の方であれば、製造現場の方の話を聞きたいと思っています。

確かにそれぞれの動画を制作するのは手間もかかりますが、1回作ってしまえば、何度も同じ話をする必要もなくなりますので、結果的には生産性も向上しますし、直接本人から聞けるので満足度も高くなります。

また撮影していると「私ではなくもっと詳しい人がいるので…」とおっしゃられる方も多くいますが、詳しいだけが情報ではありません。
動画に映っている人のしゃべり方や言葉遣い、雰囲気などから「雰囲気良さそうな職場だな」とか「真面目で誠実そうな社風だな」など様々な情報が伝わるというのもポイントです。

動画活用のポイント 動画で社内の見える化が成功への鍵

4.良い情報でも、伝え方次第

動画は「面白くしたほうが効果的では?」と聞かれることもよくありますが、基本的にビジネス動画に面白さは求められていません。
視聴者は自分の知りたい情報を、直接動画で知りたいというのがニーズなので、面白さよりも伝わりやすさが大切です。

例えば営業の部署で「1番売り上げが良い人」と「1番面白い人」だったらどちらが動画に出る方が良いでしょうか?
もちろん売り上げが良い人の方が、ビジネスに繋がる確率は上がります。

動画というとテレビというイメージがあり、テレビで視聴率が良いのはバラエティー番組が多いので
動画=面白く」というイメージがある方も多くいらっしゃると思いますが、テレビだとしても視聴率が高いバラエティー番組で商品が出るより、視聴率が低くてもドキュメンタリー番組や情報番組で取り上げられた方が、売上は伸びている例が多くあります。

無理に面白くしようとするのではなく、カメラがお客様だと思って真面目に向き合う姿勢がお客様にも伝わりますので、「動画だから」と考えるのではなく、お客様への「営業」や「接客」、「プレゼンテーション」を動画化する、と考えていただいた方が結果には繋がります。

ビジネス動画活用とは エンターテインメントではなく情報

5.次の行動(経路)を、提示する。

YouTubeを見ていると、よく動画の最後に
・チャンネル登録
・グッドボタン
・コメント
など、最後にたくさんお願いしている人を良く見ます。
ファンの人であればそれぞれ行動してくれるかもしれませんが、企業の動画でいくつもお願いしたとしても、基本行動してくれません。

ただ何も提示しないのも「で、どうすればいいの?」となりますので、1つだけに絞って次の行動を提示しましょう。
「もし気になったら、別の動画で詳しく説明しているので~」
「説明欄から、資料ダウンロード出来ます」
「○月○日のイベントに、お越しください」

など、1つだけ次の行動を提示することは大切です。

Webマーケティングでは「導線」や「経路」は大切なポイントですが、動画マーケティングでも同様です。
2つ以上提示すると「選択肢」が出来てしまい、視聴者が考えなければいけなくなるので、そこが離脱するポイントになっています。
基本的には「導線」は1つに絞って提示することが離脱されないポイントになります。

基本的な動画の作り方 1.動画のタイトル 2.挨拶、自己紹介 3.内容 4.最後の挨拶 動画は最初3秒で見るかを決め、1分半が離脱率が上がります。離脱される前に見終わるように、1動画1分半を意識しましょう。

これらの動画を活用して仕事で結果に繋げる為のポイントは、Googleが公表している品質評価ガイドラインの「E-E-A-T」とも共通している部分が多くあります。

「5つのポイント」とGoogleが公表している品質評価ガイドラインの「E-E-A-T」とは?

「Experience(経験)」
「Expertise(専門性)」
「Authoritativeness(権威性)」
「Trustworthiness(信頼性)」

経験、専門性、権威性、信頼性の解説図

「これは、Googleの検索ランキングシステムが有益で的確な情報を提供しているか評価する際に使用されるコンセプトで、一般の人が、表示された検索結果で E-A-T(専門性、権威性、信頼性)が示されていると感じるかどうかを評価します。」
と、Googleのサイトでも説明されています。
https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t?hl=ja

このガイドラインは元々、E-A-T(専門性、権威性、信頼性)だったのですが、2022年12月に「Experience(経験)」が追加され、「E-E-A-T」になりました。

5つのポイントと「E-E-A-T」の共通点は以下のとおりです。

  • ニーズを把握する事が出来るのも、「経験」「専門性」
  • 独自の情報は、「経験」「専門性」「信頼性」
  • 誰からの情報は、「権威性」「経験」「専門性」「信頼性」
  • 良い情報でも伝え方次第は、「専門性」「信頼性」
Google品質評価ガイドライン E-A-TとE-E-A-Tの図

今回は仕事で動画を制作するポイントについて解説させていただきましたが、大切なのは「動画だから」や「デジタルだから」という考え方をせず「お客様に有益な情報を伝える」と言う軸からずれない事が大切です。

「動画」や「ブログ」、「SNS」などは手段であって、手段に合わせて情報を変える必要はありません。
動画を活用する「目的」を明確にして活用していただければ、皆様のビジネスの課題解決につながる強力な武器になると思っております。
動画制作する際にはこの記事を参考にしていただき、強力な武器をより効率的にご活用いただき、皆様のビジネスが今まで以上に成長していくことを願っております。

コラムニストプロフィール

酒井 大輔(さかい・だいすけ)

100チャンネル以上の、企業YouTubeコンサルティングで「採用」や「集客」など、動画を活用する企業の課題解決コンサルタント。
・運送会社で、毎年20人採用
・建材商社で、売上40倍
・宿泊施設で、年間15件以上マスコミ取材 など、
大企業から小規模事業者まで、幅広く支援。
セミナーや講演など東京、名古屋、大阪など日本全国行っている。
2008年から企業YouTube運用を開始し、約15年間YouTubeのビジネス活用を行っている。
2021年6月には書籍「ビジネスYouTubeで売れ!」も出版。
https://www.amazon.co.jp/dp/4866365048/
 
ユーチューブビジネスサポート
https://ytbs.jp/