「ページタイトルってどのように決めればいいのか?」、「クリック率を高めるコピーの書き方ってあるの?」、「広告のキャッチコピーってどう書けばいい?」そのような悩みをお持ちの方も多いと思います。
この記事では、自社ホームページ(HP)をもっと魅力的にしたい方、これからWeb広告を始めようと考えている方向けに、ページタイトルやディスクリプション、キャッチコピーの作り方のポイントを分かりやすく解説します。
ユーザーの心を掴み、クリック率をアップさせるためのテクニックを、具体的な事例を交えながらご紹介します。この記事を読めば、自社のHPのコンテンツがより多くのユーザーの目に止まるようになります。
タイトルコピーが思い浮かばない人がやりがちなこと
自社ホームページでブログ記事を書いたり、新たにWeb広告に取り組んだりする場面で、よく出てくる悩みが「タイトルをどのようにするのか」です。
ブログを作る場面では、記事の内容を先に作り上げ、さて最後にタイトルはどうしようかと考えることになりますが、記事を作ることにエネルギーを使い果たし、タイトルは適当に考えてつけている方はいないでしょうか。
考えた挙句、記事のテーマとなった用語を使って「◯◯について」と安易な考えでタイトルをつけるケースをよく見かけます。しかし、タイトルのもつ影響力・重要性を考えた場合、タイトル部分にこそ最も注意を払わなければならないといえます。
練られたタイトルであれば、閲覧者の注意や関心を獲得し、コンテンツの閲覧へ効果的に誘導することができます。タイトルコピーを作るポイントや注意点について今一度、ご確認ください。
ここからは、主に記事を作成してブログ運営する場面を想定しながら説明を行いますが、考え方はWeb広告における広告文を考える場面にも適用可能なものです。ぜひ参考にしてみてください。
ページタイトル、ディスクリプションの重要性
ページタイトルとは、HTMLにおいてtitleタグで記述されたもので、ユーザーや検索エンジンに対してページの内容やテーマを示すものです。また、ディスクリプションとは、Webページの内容を簡潔にまとめた説明文のことで、HTMLのheadタグ内に配置するmetaタグを指します。これらは、検索エンジンの検索結果に表示され、ページタイトルの下にディスクリプションが表示されるといった形でユーザーからも見ることができます。
このように、ページタイトルやディスクリプションは、検索結果においてユーザーがはじめて目に触れるものとしての役割があり、Webサイトや広告において重要な影響をもたらします。
クリック率への影響
検索結果に表示されるタイトルやディスクリプションは、ユーザーがクリックするかどうかを判断する重要な要素となります。多くの検索結果が列挙されている検索結果においては、タイトル設定にも創意工夫が不可欠です。他のサイトよりも魅力的で、かつ、ユーザーの興味を惹くタイトルとすることができるかどうかは、クリック率に影響を与えます。
検索順位への影響
検索エンジンはタイトルに含まれるキーワードを元にして、Webページの関連性を判断しています。そのため、適切なキーワードをタイトルに含めることは、検索順位に大きく影響を与えます。
一方で、ディスクリプションは今日ではSEOに直接の影響は与えないとされています。しかし、クリック率が高いほど、検索エンジンはWebページの関連性が高いと判断しているため、ディスクリプションも間接的に検索順位へ影響を与えていると考えられます。
ユーザービリティにもたらす影響
タイトルやディスクリプションは、Webページの内容を端的にわかりやすく伝える役割も担っています。わかりやすいタイトルであれば、ユーザーはそのページが自分の求めている情報にマッチしているかどうかを瞬時に判断できるようになり、ユーザーにとっての使いやすさ(ユーザービリティ)が考慮されたサイトにしていくことができます。
ページタイトルの効果的な付け方
ページタイトルを考えていく上では、検索エンジンに対して適切にページ情報を伝えていくというSEO観点と、閲覧ユーザーに対して訴求していく上での画面上の制約の観点からタイトルを考えていくことが有効です。以下にページタイトルの効果的な付け方をご紹介します。
コンテンツ戦略に沿った一貫性あるタイトルを考える
ブログ記事を作成することでサイトへの来訪者を増やし、販売機会の創出につなげるといったコンテンツマーケティングの手法では、ターゲット像の設定や、その検索意図を汲んだキーワードの選定に始まり、競合他社の動向を踏まえながら、自社として勝ち筋のコンテンツは何かを見定めていきます。
ページタイトルはこうした戦略とは別個独立のものではなく、戦略に沿った一貫性あるものを考えていく必要があります。
具体的には、タイトルを考える場面では、あらためて「ターゲットとなる読者は誰か」「その読者はどんなニーズを持ってこのページを読もうとするのか」「同じキーワードで競合他社(検索上位に表示されているサイトなど)はどのようなタイトルを設定しているか」を確認していくことが重要です。
他社のサイトではなく自社のサイトに興味を持ってもらうためには、自社コンテンツのいかなる点をどのような言葉で表現したらいいだろうかと、想像を巡らせることが大切です。
タイトルにキーワードを必ず含める
検索エンジンではタイトルに含まれているキーワードに基づき、そのWebページとユーザーの検索意図との関連性を判断しています。ユーザーの検索意図を捉えた適切なキーワードをタイトルに含めることができれば、SEO上の効果を得ることができます。検索ボリュームといった市場性や競合性の高さといった観点からどのキーワードを狙って記事を書くかを想定し、そしてタイトルにも意識的にキーワードを含めていくことが重要です。
不自然になるほどキーワードを含めすぎない
キーワードをタイトルに含めることは重要ですが、やりすぎは厳禁です。検索エンジンによりスパムと評価される可能性があるため、キーワードを過度に繰り返すことは避けましょう。あくまでも読み手は検索エンジンではなく人間です。人間が読んでも自然と感じられる程度にキーワードを使用していくことが大切です。
記事の内容とは異なるタイトルをつけない
皆さんが一人のユーザーとして何らかの情報を検索エンジンで探している場面を想像してもらえば理解はしやすいはずです。興味を持ったタイトルのリンクをクリックしたところ、表示されたページには全く別の内容が書かれていたらどのように感じるでしょうか。内容に違和感を覚え、そのページからすぐさま離れることでしょう。
検索エンジン、さらにはWeb広告においても同じ考え方が採られていますが、タイトル(広告コピー)とコンテンツの内容の一致は掲載順位に影響する重要な指標となっています。そのため、コンテンツの内容を正しく反映したタイトルをつけることはSEO観点でも不可欠だといえます。
デバイスごとの画面上の制約を踏まえたタイトルの付け方にする
昨今ではWebを閲覧する際に使用されるデバイスは、スマートフォンからタブレット、PCと多種多様となってきています。そして、検索結果のページが表示される画面もデバイスごとに見え方が異なってきます。タイトルを考える際には、さまざまなでデバイスで見られることに配慮することが求められます。
一般にスマートフォンの主流のブラウザ(Safari、Chrome等)では、検索結果のページで表示されるタイトルの文字数は36〜42文字程度となっています。またPCのブラウザでは30文字程度が目安となっています。ユーザーの閲覧デバイスによってはタイトルが全て画面上に表示されるとは限りません。PCブラウザに合わせて30文字程度をベースにタイトルを記述するのがお勧めです。
また、画面上でタイトルの重要な部分が見切れることがないように、キーワードは極力、タイトルの冒頭に配置できないかを検討してみてください。
ディスクリプションの付け方の注意点
ディスクリプションについても、タイトルと同様に気をつけていけば問題はありません。キーワードも自然な程度に含めながら記載していくことができればよいでしょう。
ディスクリプションに特有なポイントとしては、文字数を70文字以内に収めること、ディスクリプションが他のページのものと重複しないように気をつけることです。WordPress等のWebサイトを編集していくツール(CMS)では、過去に製作した記事ページを複製して、構成を使い回す場面もあるかと思いますが、ディスクリプションまで書き換えて、それぞれのページごとに独自の内容が保たれるように注意が要ります。
まとめ
以上、タイトルやディスクリプションの重要性や効果的な付け方についてポイントをご紹介させていただきました。特に、ページタイトルは思いつくものをまとめるのではなく、記事で紹介したものを活用しながら意図を持って記載していくことが重要です。
記事そのものを練りに練って品質高く作り込んだとしても、ページの中身へうまく誘導することができなければ、閲覧してもらうことは叶いません。そして、ページ閲覧の先には、達成したいビジネスの目的があるはずです。ぜひ入り口となるタイトルやディスクリプションにもこだわりを持って対策してみてください。