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デジタルマーケティングの施策とツール(2)

公開日:2021/01/28

藤原哲史(ふじわら・さとし)

「オンライン販路開拓モデル構築」事業において、アドバイザーとして企業様を訪問すると、Webサイトの改修、ランディングページの開設・改修、SEO対策、リスティング広告の出稿、メールマガジンの配信、SNSの改善、MAツールの導入等に関する相談を受けます。このコラムでは4回にわたり、上記のようなデジタルマーケティングに役立つ施策とツールについて紹介していきます。

デジタルマーケティングに役立つツール8選(3~8)

前回のコラムに続き、デジタルマーケティングに役立つツールやテクノロジーについて紹介していきます。

3)Googleサーチコンソール

GoogleサーチコンソールもGoogleが提供する無料のツールで、SEO対策に必須のツールです。SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、GoogleやYahoo!で検索したときに、上位に自社サイトが掲載されるようWebサイトを最適化することです。また、サーチコンソールをGoogleアナリティクスと連携して活用すると、より高機能な分析ができます。例えば「流入キーワード(どんな目的で来訪したか?)」がわかる機能を備えています。

4)キーワードプランナー

キーワードプランナーもGoogleが提供するツールで、対象となるキーワードの「検索数」や、「関連して検索されるワード」を調べることができます。これによりコンテンツ作成や広告配信のためのキーワードを見つけたり、SEO対策での「キーワード選定」に役立てたりすることができます。キーワードプランナーは、「Google広告」というリスティング広告の運用を目的としたツールにある機能の一つですが、広告を出稿していなくても無料で利用することができます。

5)ヒートマップ・ツール

ヒートマップ・ツールとは、Webサイトの各ページでユーザーがどのように行動をしたかを視覚的に表示するツールです。具体的には「ページ内でクリックされている箇所」、「ページで閲覧されたエリアの滞在時間」、「どこまでスクロールしたか」などを把握することができます。これらを参考にページの構成を見直したり、ボタンの位置を修正したりすることで、ユーザー体験を向上させることができます。いくつかの会社からツールが提供されており、無料トライアルもできますので、興味のある方は試してみてください。

6)リスティング広告

リスティング広告とは、検索連動型広告のことで、GoogleやYahoo!でユーザーが検索したキーワードに応じて検索結果に表示される広告です。自然検索で表示される検索結果よりも上部に表示されるので、より多くのユーザーに見てもらうことができます。ただし効率的に出稿するためには、細かな運用や管理が必要です。

7)リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、自社のWebサイトへの訪問履歴があるユーザーに向けて広告を配信して再訪を促す広告です。皆さんも他のサイトを閲覧している際に、以前アクセスしたサイトの広告が追いかけてくるような経験があるかと思いますが、これはリターゲティング広告によるものです。一度サイトへ来訪したことがあるユーザーは自社のサービス・商品に興味・関心があるため、効率が高い広告といえます。

8)MA(マーケティング・オートメーション)

MAとは、ひと言でいうと新規顧客の獲得や見込み顧客の育成などのマーケティング施策をサポートするためのツールです。顧客や見込み顧客がどんなアクションをとってきたかを記録し、「最適なコンテンツを、最適なタイミングで、最適な方法で届ける」ことにより、自社のサービス・商品の販売につなげることを目的としています。具体的には「メール配信」「セミナー管理」「アクセス履歴」「リード管理」「スコアリング」などの機能があります。多種多様なMAツールが市場に投入されており、価格も無料のものから毎月数十万円かかるものまであります。

次回からは、これまで紹介したツールのいくつかを取り上げて、実際の導入事例とともに紹介していきます。

コラムニストプロフィール

藤原 哲史(ふじわら・さとし)

中小企業診断士、上級ウェブ解析士。出版社、広告代理店・制作会社にて企画・編集・制作業務に携わった後、2019年に株式会社クレビスを設立。現在、企業のマーケティング・コミュニケーション活動(広告、販売促進、広報・PR)の戦略立案・実行・改善の支援に従事している。