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Web広告の始め方とポイント

公開日:2023/04/25

溝呂木聰(みぞろき・さとし)

「Webサイトを制作し、SNSは若手社員が発信を開始し始めた。これから顧客開拓のためにWeb(インターネット)広告もやってみたいが、種類も多く、よくわからない。」という声をよく聞きます。
そこで、今回はWeb広告の始め方について解説いたします。

Web広告のメリット

まず、Web広告メリットとしては3つ挙げられます。

  1. ターゲット層へのアプローチ
  2. 費用対効果
  3. 分析が可能

1.ターゲット層へのアプローチ

Web広告は、検索エンジンやSNSなどのデジタルメディアを通じて、自社商品やサービスに興味のあるユーザーに直接アプローチできます。また、各メディアのプラットフォームが提供するターゲティング機能を利用することで、広告の表示条件を設定し、効率的にターゲット層にアプローチすることができます。

2.費用対効果

Web広告は、広告の効果に応じて広告費用が発生するメニューなどもあるため、費用対効果の高い広告効果を狙うことができます。また、自社・組織にあった、媒体や広告クリエイティブ(コンテンツ)を、数千円などの少額から出稿できるため、何度かテストすることで効果を高めていくことが可能です。

3.分析が可能

最後にWeb広告は、デジタルメディアを通じてリアルタイムにアクセス数やクリック数、コンバージョン数などの広告成果を確認できます。これにより、広告の各成果をリアルタイムに把握することで、戦略の見直しや改善を行うことができ、また、キャンペーン期間中に予算の再分配や広告の停止などの判断が可能となります。

Web広告のデメリットとリスク

一方、以下のようなデメリットやリスクもあるため、注意が必要です。

1.費用がかかる

当然ですが、広告として、広告のクリックや表示回数に応じて料金が発生します。また、広告の設計やクリエイティブ(コンテンツ)などの制作(写真や図版を含む)にも費用がかかる場合があります。Web広告を始める場合は、事前にこうした費用を確認しておく必要があります。

2.効果が出ない場合がある

Web広告は必ずしも万能ではなく、効果的でないケースもあります。
競合が多い市場などでは、他の広告を出そうとする企業との広告単価の競争に勝てないことでそもそも露出されない場合もあります。また、広告のクリック率や、購入や問い合わせなどに至る割合であるコンバージョン率が想定よりも低くなることで、期待のクリック誘導や成果に届かないことがありえます。また、設定などにより広告が適切なターゲット層に届かないというケースも発生します。

3.不適切な広告が表示される可能性がある

Web広告を掲載する媒体によっては、不適切な広告が表示される可能性があります。広告主の意図しないサイトで広告が表示されたり、広告が不適切な箇所に配信されることを指します。
また、ウェブページの内容を解釈して出す広告や、狙ったターゲットに対して、広告表示をしようとする技術も進んでいますが、完璧ではなく、意図と異なる表示となるケースもゼロではありません。

Web広告の始め方・ポイント

ただ、日本国内でも数え切れない企業や組織が出稿していますので、デメリットとリスクも踏まえつつ、まずは第一歩を踏み出してみるとよいでしょう。
以下、Web広告を始める際のポイントについて、3つ解説します。

  1. 目的を明確にする
  2. ターゲット層を把握する
  3. 成果を分析する

目的を明確にする

Web広告を効果的に選ぶためには、まず「目的を明確にする」ということが重要です。これは、どのようなビジネスでも共通する基本的なステップですが、Web広告選びでも同じです。
目的を明確にしておくべき理由としては、まず、広告を出す媒体やクリエイティブ(コンテンツ)の選択がしやすくなることです。たとえば、商品の販売促進を目的とする場合は、検索エンジン広告やSNS広告など、購入意欲の高い人々に直接アプローチできる媒体が適しています。一方、社名やブランドの認知度向上を目的とする場合は、Webサイトバナー広告やYouTube広告など、多くの人に露出する媒体が効果的です。
また、目的を明確にすることで、キャンペーンの効果を正確に測定できるようになります。例えば、商品の販売促進を目的とする場合は、コンバージョン数や購入率などを測定することで、キャンペーンの成果を客観的に評価することができます。一方、社名やブランドの認知度向上を目的とする場合は、広告露出回数や再訪問率などを測定することで、キャンペーンの効果を把握することができます。
こうして、キャンペーンの目標・成功に対しても、その基準を定めることができます。

ターゲット層を把握する

次に、広告を出すターゲット層を正確に把握することが重要です。
ターゲット層を把握することで、広告の訴求やメッセージがより効果的になります。例えば、若年層をターゲットにした商品を販売する場合、利用率が高いとされるTikTokなどといったSNSを活用した広告が効果的な可能性が高くなります。
年配の方々を対象にする場合は、新聞やテレビといったメディアの他に、大手ポータルサイトを活用した広告出稿が候補になってきます。
こうしてターゲット層を把握することで、適切な媒体やクリエイティブ(コンテンツ)の選択ができ、また、ターゲット層の気持ちや状況を踏まえて、効果的な広告内容にすることで、広告の効果を最大化することができます。

成果を分析する

最後に効果の分析についてです。Web広告の成果を分析することは、キャンペーンの改善につながる重要なステップです。成果分析を通じて、広告の効果を評価し、改善点を見つけ出すことができます。
まず、成果分析をするためには、広告キャンペーンの目的を踏まえて、成果指標を設定しておく必要があります。成果指標とは、広告キャンペーンの目的に合わせて設定する、数値化できる指標のことです。例えば、ウェブサイトのアクセス数が目的の場合、成果指標は「ページビュー数」や「セッション数」などが挙げられます。商品の売上げの向上が目的の場合は、「売上高」や「平均購入額」などが成果指標になります。
成果指標を設定したら、広告を出した媒体がもともと用意しているツールやWeb解析ツールなどを用いて、成果を定量的に測定する必要があります。広告については、Google広告や、FacebookやInstagram広告を出稿する際に使用するMeta for Businessなど出稿したツールで確認することができることが多いです。Webサイトを分析するWeb解析ツールについては、無料でも使用できるGoogle Analyticsのシェアが圧倒的に高い状況です。
成果を分析する際には、広告の表示回数やクリック数、コンバージョン数、コンバージョン率などの指標を注目し、傾向を把握します。
なお、ターゲット層によって広告の効果が大きく異なる場合もあります。そのため、ターゲットとそれ以外など、比較対象を設けて、評価していくことが望ましいでしょう。

広告媒体とクリエイティブ

さらに追加のポイントを挙げるとすると、広告媒体の検討と広告クリエイティブ(コンテンツ)の制作が必要です。
自社の目的やターゲット層に合わせて、最も親和性の高い媒体を選びます。また、ターゲット層にアピールするためのクリエイティブ(コンテンツ)を用意し、商品やサービスの特徴や魅力を伝えるだけでなく、クリックや問い合わせ・申込みなどのコンバージョンなどのアクションにつながるように設計することが重要です。
広告については、テキスト中心のもの、バナー広告と呼ばれる画像、動画広告などのクリエイティブ形式に分かれます。もし初めてスタートするならば、画像や動画を用意しないという意味で、テキスト中心の検索連動型広告が始めやすいでしょう。
また、ターゲット層をかなりしっかり定められたり、BtoBのアプローチの場合は、細かく絞り込める Facebook広告は比較的効果が出やすいと言われています。

以上、Web広告の基本的な項目を確認してきました。初めは管理画面などでわかりづらい面もあるかもしれません。なお、管理画面は日々更新されていますので、書籍だけではなく、情報サイトなどで検索して、確認しながら進めてみてください。
いずれにしても、Web広告は、新しい顧客層を獲得し、売上を伸ばすための方法ですので、せひ色々と試しながら、成果に結びつけてもらえればと思います。

コラムニストプロフィール

溝呂木 聰(みぞろき・さとし)

中小企業診断士、経営革新等支援機関。
早稲田大学卒業後、通信教育会社、飲食ポータルサイト、不動産メディアにて宣伝・マーケティングや経営に従事し、2021年独立。東京都・神奈川県の公的機関などを通じて、中小企業支援を行っている。
「Webマーケティングと経営戦略は良い相性」と考え、それらを組み合わせた伴走を心がけている。
https://compuro.jp/