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中小企業のためのSEO実践|現場で使える12の施策を解説

公開日:2026/06/17

竹口慎之介

自社サイトの集客にSEOが重要だと分かっていても、具体的にどこをどう直せばよいか迷ってしまう中小企業の担当者は少なくありません。

本記事では、実際に中小企業のSEO支援をしてきた経験をもとに、現場ですぐに使える具体的な12の改善施策をご紹介していきます。専門的なWebの知識がなくても、自社の状況に合わせて着手しやすいところから改善を進めていきましょう。

なお、本記事は以下のコラムの続編となります。SEOの基礎知識や重要性について解説している前編もあわせてご覧ください。

関連記事:中小企業にSEOは必要か?重要性と現場で使える基本施策を解説

【ステップ1】WebサイトのSEO基盤を整備する

ここでは、検索エンジンというシステムに対して、自社サイトの存在や内容を正しく認識してもらうための裏側の設定について解説します。いくらユーザーにとって有益な文章を書いても、この土台が整っていなければ検索結果に表示されにくくなってしまいます。まずはサイトのSEO基盤を整えていきましょう。

1. 各ページのタイトルとディスクリプションを固有の内容に修正する

タイトルとディスクリプションは、検索結果に表示される非常に重要な要素です。中小企業のWebサイトでよく見受けられる失敗として、すべてのページが自社の会社名だけになっている状態があります。これでは検索エンジンもユーザーも、そのページに何が書かれているのか判断できません。

ページごとの内容に合わせて、狙いたい検索キーワードを含めた固有の文章をそれぞれ設定することが重要です。トップページ、会社概要、サービス紹介など、それぞれのページが持つ目的に沿ったタイトルと説明文に書き換えましょう。

2. 日本語URLを避け英語の小文字とハイフンに統一する

ページのURLの一部に日本語が含まれていると、SNSやメールでシェアされた際に無意味で長い文字列に変換されてしまいます。見た目が悪くなるだけでなく、システム上のエラーやリンク切れに繋がる可能性もあります。

ページのURLは、意味の通じる英語の小文字とハイフンに統一することを推奨します。ただし、すでに公開されてアクセスを集めている既存ページのURLを変更する場合は注意が必要です。変更前のURLから新しいURLへ自動的に転送されるリダイレクトという設定を必ず行い、これまでの評価を引き継ぐようにしてください。

3. hタグの基本ルールを守って文章の情報構造を整理する

Webサイトの文章は、HTMLと呼ばれる言語で構成されています。その中で見出しの役割を果たすのがhタグです。本や雑誌の目次と同じように、h1、h2、h3と大見出しから小見出しへと順番のルールを守って使うことが求められます。

hタグの記載例

文字を大きく見せたいという理由だけで見出しタグをランダムに使うと、検索エンジンが文章の構造を正しく理解できなくなります。情報が論理的に整理されていることを検索エンジンに伝えるためにも、見出しのルールを守ってページを作成することが大切です。

4. PDFや画像内の文字情報はHTMLテキストとしても記載する

BtoB企業でよく見られるのが、製品パンフレットや料金表をPDFデータのままWebサイトに置いている状態です。資料をダウンロードできるようにすること自体は問題ありませんが、検索エンジンは画像やPDFの中にある文字を正確に読み取ることが得意ではありません。

検索エンジンにサイトの内容を正しく評価してもらうためには、PDFや画像の中に記載されている重要な情報を、Webページ上の文字データ(HTMLのテキスト)としてしっかり書き起こす必要があります。

5. 孤立ページを防ぐためすべてのページへ内部リンクを繋ぐ

サイト内のページ同士をつなぐリンクのことを内部リンクと呼びます。検索エンジンは、この内部リンクを道しるべとしてサイト内を巡回し、新しいページを発見します。

もし、どこからもリンクが繋がっていない孤立したページを作ってしまうと、検索エンジンはそのページにたどり着くことができず、検索結果にも表示されません。新しいページを作成した際は、トップページや関連するコラム記事などから必ずリンクを設置し、すべてのページへ移動できる導線を確保することが重要です。

6. ページ公開や更新後はGoogle Search Consoleでインデックス登録を行う

新しいページを作成したり、既存のページを修正したりしたからといって、すぐに検索結果に反映されるわけではありません。検索エンジンが自動的にページを発見してくれるまでには時間がかかります。

そこで活用したいのが、Googleが無料で提供しているGoogle Search Consoleというツールです。このツールを使い、ページを作ったり修正したりした直後にインデックス登録をリクエストすることで、検索エンジンに直接ページの存在や更新を知らせることができます。SEOの基本作業として、更新後の登録作業を習慣づけましょう。

Google Search Consoleのインデックス登録画面例

【ステップ2】ユーザー視点に基づくコンテンツ施策

検索エンジンという機械にサイトを認識させた後は、検索から訪れた人に向けての表側のコンテンツ作りに入ります。せっかくアクセスを集めても、訪問者の疑問や不安を解消できなければすぐにサイトから離脱されてしまいます。

ここからは、ユーザー目線で自社の魅力を正しく伝え、問い合わせに結びつけるための施策を解説します。自社の強みを理解してもらい、安心してアクションを起こしてもらえるサイトへと育てていきましょう。

7. 専門用語を減らし初見の訪問者にも伝わる表現へ見直す

社内や業界内で当たり前のように使っている専門用語は、一般の検索ユーザーには通じないことが多々あります。専門用語が並んだ文章は、訪問者に難解な印象を与え、ページを離れる大きな原因となります。

会社やサービスを全く知らない人が読んでも、立ち止まることなくスムーズに理解できる平易な言葉へ文章を書き換える視点を持ってみてください。専門用語を使う必要がある場合は、必ず注釈や分かりやすい例えを添えることが大切です。

8. 会社概要やサービス紹介を実際の営業レベルまで情報充実させる

多くの中小企業サイトで見られるのが、サービス名や料金が箇条書きされているだけの簡素な状態です。これでは検索エンジンからの評価を得にくいだけでなく、訪問者にサービスの魅力や他社との違いが全く伝わりません。

目の前のお客さんに対して対面で自社のサービスを提案する時と同じレベルの熱量と情報量まで、ページの内容を深く充実させることが必要です。開発の背景やサービス提供時のこだわりなど、営業現場で日々伝えている生きた情報をWebサイト上のテキストとして落とし込んでください。

9. 競合他社ではなく自社が選ばれる理由や独自の強みを明記する

検索ユーザーは常に複数の会社のサイトを開き、サービス内容や価格を比較検討しているという前提に立つ必要があります。同じようなサービスが並ぶ中で、特徴の記載がないサイトは候補から外されてしまいます。

なぜ他社ではなく自社に問い合わせるべきなのかという判断材料を、サイト上に明確に配置しましょう。地域密着のスピード対応や長年の実績に基づく提案力など、自社ならではの独自の強みを明示することが、アクションへの最後の後押しとなります。

10. サイトが重くならないよう注意しつつ画像や動画を追加する

文字だけでなく、実際の施工現場やスタッフの顔、製品の利用シーンなどの視覚情報を用いることで、ユーザーに安心感を与えられます。文章だけでは想像しにくいサービスの魅力も、画像や動画を活用すれば直感的に伝わりやすくなります。

ただし、スマートフォンなどで撮影した高画質な画像や動画をそのまま掲載すると、ページの読み込み速度が極端に遅くなり、かえって離脱の原因になります。ファイルの容量を適切に圧縮し、サイトの表示速度を落とさないよう注意して追加してください。

11. 問い合わせのハードルを下げるためFAQを事前に配置する

訪問者がサイトを見ている途中で疑問を抱いた際、わざわざ問い合わせフォームから質問してくれる人は少なく、そのままサイトから離脱してしまう傾向があります。ほんの少しの疑問が、顧客獲得の機会損失に繋がってしまいます。

過去に顧客から寄せられたよくある質問とその回答を、事前にサイト内へ配置しておくことが有効です。ユーザーが抱くであろう疑問を先回りして解消することで、サービスに対する不安を取り除き、問い合わせへの心理的ハードルを大きく下げることができます。

12. 自社のお知らせだけでなく顧客の悩み解決を起点に情報発信する

ブログや新着情報のコーナーが、夏季休業や社内行事といった自社都合のお知らせだけで終わっていないでしょうか。これだけでは、すでに自社を知っている既存の顧客にしか情報が届きません。

新規の集客を増やすためには、想定顧客が抱える悩みや課題を解決する情報を積極的にコラム等で発信することが重要です。検索ユーザーの疑問に答える専門的なコンテンツを継続して増やすことが、検索エンジンからの新たな集客の入り口を作る攻めのアプローチとなります。

中小企業のSEO実践まとめ

SEO

今回は、現場で実際に使われている12のSEO施策を2つのステップに分けて解説しました。まずは検索エンジンに向けた裏側の基盤を整え、次にユーザーに向けた表側のコンテンツを充実させることが、遠回りに見えて最も確実な集客への近道です。

これらの施策を一度にすべて完璧に行う必要はありません。自社サイトの状況に合わせて、まずは着手しやすいところから順番に改善を進めてください。

コラムニストプロフィール

竹口 慎之介(たけぐち・しんのすけ)

早稲田大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社し、営業やマーケティング業務に従事。特にマーケティング領域で実績を積み、2023年に独立。現在は、SEOを専門としながらも、Webサイトの改善、広告運用、Googleアナリティクスを活用したアクセス解析など、多角的なアプローチで企業のマーケティング支援を行う。業界や規模を問わず、それぞれの課題に寄り添い、成果に直結する戦略立案・実行をサポート。