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テーマ性を高めよう!外注いらずのSEO対策入門

公開日:2024/11/29

清水耕太郎(しみず・こうたろう)

テーマ性の高い一貫したサイトをつくることは、SEO対策においてとっても有効。社員だけでもできる簡単対策。その仕組みを覗いてみましょう。

Googleのランキングアルゴリズムとは?

SEO(検索エンジン最適化)とは、Webサイトが検索エンジンの結果ページで上位に表示されるように工夫することです。初心者の方でも理解しやすいように、SEOの基本と効果的な方法について説明します。

GoogleはWebページの有用性を評価してランキングを決めます。このランキングアルゴリズムは多くの要素から成り立っており、ページのコンテンツの質や関連性、ユーザーの満足度などが考慮されます。

SEO対策のポイント。コンテンツの質、関連性、ユーザー満足度、階層的キーワード構造などが考慮されランキングが決まる。

テーマ性の秘訣はピラミッド構造!

理想的なサイト構造は、ピラミッドのようにトピックが積み重なる形です。頂点に大きな検索量を持つキーワード(BIGワード)を設定し、その下に派生語や関連語を配置します。こうすることで、サイト全体が一つの大きなテーマに基づいていることをGoogleにアピールできます。

まず、メインとなるBIGワードを決めます。例えば、「ダイエット」というキーワードを選んだとしましょう。次に、そのキーワードに関連する派生語や、一緒に検索されることの多い共起語をリストアップします。以下のようなイメージです。

BIGワードと派生語・共起語のピラミッド図。最上段にはダイエット。次の段でおやつとレシピに枝分かれ。さらに次の段でおやつはコンビニとおすすめ、レシピは満腹と簡単に枝分かれ。

各ページにどんなキーワードを入れるべき?

選定したキーワードに対して、それぞれのページを作成します。各ページでは、そのキーワードに関連する情報を網羅的に提供します。

例えば、「ダイエットレシピ」のページでは、「ダイエット 満腹」「ダイエット 簡単」といったキーワードを網羅する必要があります。また、「ダイエット 満腹」のページでは「肉」「夜ご飯」「スープ」といった共起されることの多いキーワードや、具体的なレシピ名、調理法、栄養情報などを詳細に説明していくことが有効です。
これらの対策によって、このピラミッド群はダイエットレシピに関連性の高いコンテンツだというシグナルをGoogleに送ることができます。

キーワードに関連する情報を網羅的に提供することで、コンテンツの関連性を示す。

ページ間連携と内部リンク

また、各ページ同士をリンクでつなぎ、Googleのクローラーが階層構造を行き来しやすくすることで、サイト全体のテーマ性がさらに強化されます。内部リンクは、ユーザーが他の関連ページに簡単にアクセスできるようにするだけでなく、Googleに対しても「このサイトは一貫したテーマを持っている」と示すことができるのです。

内部リンクを通じてサイトの一貫性を強化する。

公式には、Googleはページ単位で評価を行っているとされていますが、最近流出したアルゴリズムの情報によると、サイト全体の評価も重要視されていることが明らかになりました。
テーマ性の高いサイトを志向することで、サイト全体としても、ページ単体としても評価も高まりやすくなるでしょう。

このように、SEO対策は必ず外注しなければならないということはなく、ユーザーが知りたいテーマを網羅した一貫したサイト作りもまた、有効なSEO対策となり得るのです。

コラムニストプロフィール

清水 耕太郎(しみず・こうたろう)

マーケティング専門家として、新聞社や通信教育企業などのマーケティング責任者を歴任。マーケティング戦略全体から俯瞰しながら最適なデジタルマーケティング戦略の構築を支援します。
広告やSNS、CRM、分析、調査、コミュニケーション計画、メディアプランニングなど領域を問わずマーケティング実務に対応します。
 
株式会社ロイヤルエクスペリエンス代表
https://loyalx.co.jp