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製造業のホームページを充実させる方法(前編)

公開日:2026/05/27

最終更新日:2026/05/22

遠藤仁

はじめに

 ホームページは「会社案内」の役割を超え、今や“新規顧客の獲得装置”として大きな役割を担うようになりました。製造業も例外ではなく、とくに最近では購買担当者や技術者もオンライン検索で情報収集することが一般的になり、「ネットを見て問い合わせました」というケースが確実に増えています。
 その一方で、いまだに多くの中小製造業のホームページは、下の図のように最低限の情報だけにとどまっておりコンテンツが不足しています。

<最低限の情報のみが掲載されているホームページの構成例>

 また 「汎用製品を扱う企業」 と 「オーダー製品を扱う企業」 では、お客様の検索行動が異なるにもかかわらず、同じ形式のホームページで情報発信してしまっているケースがよく見られます。
 本稿では、この2つのタイプの企業の違いを整理しながら、どのようなコンテンツを増やせば問い合わせにつながる「強いホームページ」を構築できるのかを解説します。

1.汎用製品とオーダー製品の違いを理解する

 最初に押さえたいのが、製造業の企業は大きく 汎用製品(既製品) と オーダー製品(特注・受注生産) に分けられるという点です。両者には次のような違いがあります。

2.汎用製品企業のホームページを充実させるコンテンツ例

 汎用製品を探しているユーザーは「比較して選びたい」という明確なニーズを持っています。そのため、製品を選ぶ際のポイントや製品を比較するコンテンツなどを用意します。
 具体的なコンテンツ例を、下の(1)から(9)に示します。

(1) 製品を選ぶ際のポイント

製品を選ぶ際の様々な評価視点を紹介します。その製品に関する専門的で客観的な視点を説明すると、企業への信頼度が向上します。

(2) 製品比較ページ

製品を選ぶ際のポイントと組み合わせて、自社内のシリーズ別の違いや、競合製品との違いをまとめた比較表を作ります。また、利用目的にあった評価視点をまとめるのも効果的です。

<製品の比較表のイメージ>

(3) 製品カタログ・仕様表の充実

 製品一覧、型番ごとの仕様、寸法、材質、対応電圧、動作環境など、スペック情報をできる限り明確に提示します。PDFカタログや補足資料などがあればそれをダウンロードできるようにします。そうすることで、お客様の評価が高まります。

(4) 活用事例・導入実績

 どの業界で採用されているか、どのようなメリットがあったかを具体的に示すことで、ユーザーの安心感が高まります。写真を掲載すると信頼性がさらに上がります。
<コンテンツイメージ>

(5) 価格帯・納期情報

 汎用品は価格比較されやすいため、標準価格や納期の目安を示して候補に残るようにします。

(6) よくある質問

 よくある質問を充実させることで、お客様の不安を解消し、問い合わせ率をあげることができます。
 内容を充実させるためのポイントは次の通りです。

(7) 使用方法・取扱説明

 使用方法(※)について説明します。取り扱い説明書がある場合は、ダウンロードできるようにします。
 ※設置方法、メンテナンス手順、トラブルシューティング、使用上の注意

(8) 保守・保証情報

 購入後の保守・保証(※)について説明します。アフターケアに関する情報を充実させることで、既存顧客のつなぎ止めにつながります。
 ※保証範囲、修理手順、消耗品リスト、交換推奨周期

(9) 製品および技術関連トピック

製品や関連する技術情報(※)について説明します。ブログ形式のページを作り、これらに関する情報を少しずつ投稿してサイト全体のコンテンツを充実させ、集客を図る方法も効果的です。
 ※お役立ち情報、基礎知識、技術情報、ノウハウ/コツ
 ※こんなときどうする、困りごと解決事例

ここまでは、汎用製品を扱う企業のホームページを充実させるコンテンツ例を紹介しました。
後編ではオーダー製品企業を扱う企業のホームページを充実させるコンテンツ例と、お客様の視点に立ったホームページ設計について解説します。
こちらもご覧ください。(後半に続く)

<後編内容>

3.オーダー製品企業のホームページを充実させるコンテンツ例
4.お客様の検索視点とホームページ設計の考え方
まとめ.自社の強みとユーザーの検索意図をつなげることが成功の鍵

コラムニストプロフィール

ITコーディネータ、ウェブ解析士、中小企業診断士

遠藤 仁(えんどう・ひとし)

大手IT企業にてシステム開発、プロジェクトマネージャ、コンサルティング営業などに従事。
独立後、経営全般とITおよびWebマーケティングに関する経験と知識を活かして、お客様の売上アップ、新規顧客獲得、デジタル化、業務効率化などをご支援。
お客様の課題や困りごとをしっかりお聞きしたうえで、相談を繰り返しながら状況にあった対応を計画し、具体的な解決策を一緒に協力しながら実施。