「オンライン販路開拓モデル構築」事業において、アドバイザーとして企業様を訪問すると、Webサイトの改修、ランディングページの開設・改修、SEO対策、リスティング広告の出稿、メールマガジンの配信、SNSの改善、MAツールの導入等に関する相談を受けます。このコラムでは4回にわたり、上記のようなデジタルマーケティングに役立つ施策とツールについて紹介していきます。
デジタルマーケティングとは
「デジタルマーケティング」に似た言葉として、「Webマーケティング」があります。Webマーケティングとは、ひと言でいうと「企業が運営するWebサイトを軸としたマーケティング」です。具体的には、①Webサイトへの集客策としてSEO対策、リスティング広告、ディスプレイ広告など、②Webサイト来訪者に対する魅力的な独自コンテンツの展開、サイト内回遊やコンバージョンの促進など、③Webサイトへの再来訪策としてメールマガジンの配信、リターゲティング広告など、さらに④Webサイトへの来訪から申し込み・問い合わせといったアクションまでを分析する効果測定などがあります。
一方、デジタルマーケティングは、上記Webマーケティングの領域を含みつつ、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNS、スマートフォンのアプリ、MA(マーケティング・オートメーション)といったあらゆるデジタルテクノロジーを活用し、「集客、コンテンツマーケティング、分析、インサイドセールス」などを実践するマーケティングです。当コラムでは広い概念のデジタルマーケティングについて話を進めていきます。
デジタルマーケティングに役立つツール8選(1、2)
まずは、支援先の企業様から説明を求められたり、活用をお勧めしたりしたツールやテクノロジーについての基礎知識を紹介します。
1)CMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)
CMSとは、Webの専門知識がなくともWebページの更新、追加が簡単にできるシステムのことです。企業のWebサイトでの情報発信の質と量が、顧客獲得のカギを握るため、外部の業者に頼らず社内で適時コンテンツを追加できるのは大きなメリットです。実際、支援先企業様の大半は、CMSのWordPressによってWebサイトが構築されていました。しかし、社内でページの更新、追加を行っていない会社もあり、社内で更新できるようにするための改善案をアドバイスさせていただいています。
2)Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、Googleが提供するWebサイトのアクセス解析ツールです。よほど大規模なサイトでなければ無料で利用できます。Webサイトにどれくらいのアクセス数があるかということだけでなく、「流入元(ユーザーはどこから来たか?)」、「ユーザー属性(どんな人に見られているか?)」、「閲覧ページ(どのページが見られているか?)」などがわかる機能を備えており、サイトの改善やマーケティング全般に役立ちます。実際、支援先企業様の100%が導入していましたが、積極的に活用している会社は少数でした。使い方を解説した書籍やWebページも多いので、ぜひ活用してほしいと思います。