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モール型ECは、集客力が最大の魅力!メリットをフル活用しましょう

公開日:2025/12/10

成瀬ふみ子

Amazonや楽天市場などの集客力を生かし、広告・イベント・物流機能などの機能をフル活用しましょう。

中小規模のショップも、モール型ECで成長できます!

モール型ECとは?

モール型ECとは、Amazon、楽天市場などECモールに出店する形式です 。日本ではAmazonと楽天市場が突出しており、この2モール合計で日本のEC全体の半分を占めると言われています。「モール型ECに出店したい」と考えた場合、まずはこの2モールが候補になる場合が多いのではないでしょうか。

なお他にも Yahoo!ショッピング、auPayマーケット、Qoo10などの総合型ECモールや、ZOZOTOWN、アスクルなどの商材に特化したECモールがあります。また、近年はTemuやシーインといった中国資本のECも急激に日本市場での存在感を増しています。

モール型ECのコスト

モール型EC出店を考えた場合、「月額出店料」「販売手数料」などのコストが気になりますよね。イベントやセールにかかる「販促費」「広告費」も考えておきたいですよね。大手ECモールは収益シミュレーターを提供していることが多いので、ぜひ利用してシミュレーションしてみましょう。

いろいろなコストは必要ですが、モール型ECにはメリットもたくさんあります。また、自社ECサイトを開設する場合も、何かしらの月額料金や手数料はかかることが多いです。コストだけではなく、モール型ECのメリットをよく知り、御社の商品やお客様に合ったEC戦略を立ててください。

中小規模のショップも、モール型ECで成長できます!

中小規模のショップも、モール型ECで成長している例はたくさんあります。大手ECモールでは、優秀ショップを表彰する制度を設けているところも多いので、どんなショップが表彰されているのかを見てみると、大いに参考になると思います。 

5分で分かる!モール型ECの特徴

モール型ECと自社ECサイトの違い

モール型ECと自社ECサイトの違いをまとめました。

モール型ECと自社ECサイトの違いを出展料・手数料、集客力、スマホアプリの有無、ユーザーから見た安心感、ページ制作の自由度、広告、ランディングページ、具体例ごとに比較した表

モール型ECはすでにお客様が多く集まっているため、高い集客力があることが大きなメリットです 。また、モール側が手厚いサポートを提供してくれる場合が多いです 。ただし、モール側の規約に従う必要があったり、月額出店料や販売手数料が発生したりします 。

なお、「モール型ECに出店しているので、GA4でアクセス解析し、購入率などを知りたい」というご質問をよく頂戴するのですが、答えは「出来ません」です。GA4はドメインを所有しているサイトにしか設定できませんので、出品者の立場では設定ができません。
ただし、大手ECモールの場合は、管理画面に分析機能が備わっていることが多いので、ぜひそういった機能を使って分析し、改善に活かしましょう。

モール型ECのランディングページは「商品ページ」

モール型ECに出店している場合、ランディングページは商品ページです。
お客様は「欲しいもの」「気になるもの」を検索窓に入力し、それに合う商品がサムネイルとして表示され、気に入った画像をクリックして商品ページにアクセスします。ショップ紹介ページよりも、商品ページを優先して、ページ制作を行いましょう。ただ、ショップ紹介ページが不要というわけではありません。

モール型ECの広告

また、ECモール内の広告(楽天RPP広告、Amazonスポンサープロダクト広告等)は、RoAS(ロアス:リターン・オブ・アドバダイジング・スペンド=投下した広告費に対し、いくらの売上が獲得できたか)、CVR(コンバージョン・レート=成約率、購入率)が高めに出る場合があり、広告効率が良い傾向があります。なぜなら、ECモールには「買い物意欲が高い人」が集まっているからです。対して検索ブラウザやSNSには、必ずしも買い物意欲が高い人ばかりではなく、ただ調べたいだけ、眺めてるだけ、の人が多いため、インプレッションやクリックは稼げてもなかなか成約・購入につながらず、RoASが出にくい場合があります。ECモール内の広告を上手く使って、売上につなげていきましょう。

モール型ECの機能を活用しましょう

広告以外にも、販促イベント、物流機能、会員向け施策、ポイント、クーポン、使い方ヘルプ、サポート体制など、ECモールならではの知名度やスケールメリットを生かした機能が多くあります。活用されることをオススメします。

主なモール型EC比較

主なモール型EC(Amazonジャパン、楽天市場、Yahoo!ショッピング、auPayマーケット、Qoo10、Temu)を、主な特徴、流通総額、ユーザー数ごとに比較した表
注:決算資料、報道、ウェブ記事などを基に著者作成

モール型ECで成功する秘訣

やることリスト

①商品ページを充実させる
「第一画像」と「商品名」が最も重要です。目に留まりやすい画像と、検索されやすい商品名を用意しましょう。
画像は使用イメージや、大きさが分かるものなど、なるべくたくさん用意しましょう。商品名や商品説明文はSEO(検索上位対策)に直結しますので、商品の特徴を明確にし、お客様に検索されやすいキーワードを盛り込みましょう。

②ショップ紹介ページを整備する
ショップポリシー、ストーリーなどを用意し、信頼できるショップであることをPRしましょう。

③モールの広告や施策を活用する
大手ECモールでは、いろいろな広告・販促メニューが用意されています。上手く活用しましょう。

④レビューを集める
お客様はレビューやクチコミを見て比較しています。レビューを集めるための施策(レビュー依頼メール、クーポン送付等)が可能であれば、ぜひ取り組んでください。

⑤ヘルプページやモール担当者を活用する
分からないことがあった場合、ヘルプページで調べたり担当者に相談したりして解決しましょう。

Amazonの特徴

Amazonは「カタログ型」であり、同一商品であれば価格の安いショップが上位表示されます(カートを取る、と言います)。また、プライムマークが付くとプライム会員は送料条件が優遇されるため、商品ページにプライムマークが付くかどうかが売り上げを大きく左右します。 中小規模のショップがプライムマークを取るためには、AmazonFBA(Amazon倉庫に商品を預ける機能)を利用することが近道です。

楽天市場の特徴

楽天市場はセール、イベントが非常に多いです。ある程度パターン化して乗りこなすのがオススメです。また、楽天ポイントを重視しているお客様が非常に多く、まとめ買い・リピート購入につなげやすいという特徴があります。ページ作成の自由度が高いため、ショップやブランドの特徴を訴求することも可能です。

モール型ECの特徴や対策がイメージできましたでしょうか?中小規模のショップでもモール型ECで成長できます。メリットや機能を活用し、魅力あるショップを作ってくださいね!

コラムニストプロフィール

中小企業診断士、一級販売士、通販エキスパート検定1級、ウェブ解析士

成瀬 ふみ子(なるせ・ふみこ)

エンタメ系流通商社、金属加工町工場、化粧品メーカー・美容サービス業での勤務を経て、独立。通販部門責任者として、自社EC、ECモール3店、コールセンターを運営する中で、アクセス分析に基づいた商品ページ改善、SEO対策、リスティング/キーワード広告運用、メルマガ等CRM、セール等の施策活用、在庫運営等を担当し、伸び悩んでいたECモールを立て直した経験を持つ。

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