自社や自社製品・サービスの告知のためにインスタグラム等のSNSを始めてみたい、始めてみたけど、「投稿することが思い浮かばない」「面倒くさい」「フォロワーが増えるのか不安」等と感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、無料で見込顧客と繋がるツールであるSNSを効果的に活用すれば、顧客エンゲージメント(自社、製品・サービスに対する愛着)を高め、売上拡大につなげることができます。
このコラムでは、SNSの中でも特に「購買意欲が高い」と言われるインスタグラムを取り上げ、やりがちだけど良くない投稿や「こんなコンテンツ・ハッシュタグ(投稿の検索などにも使われる、投稿内に入れる「#」を付けたキーワード)でも投稿できる」などの紹介を通じて、効果的な活用手法と顧客エンゲージメントを高めるためのヒントをご提案できればと思います。
2本のコラムでご紹介しておりますので、是非2本目の最後までご覧ください。
(今回は、ストーリーズやリール動画ではなく、一般的な投稿について書いています)
インスタグラムでやりがちだけど良くない投稿
せっかく投稿を頑張っているのに頑張りすぎてちょっと観点がずれてしまい、読んでもらいにくくなっている投稿もいくつかあります。どのようなものがフォロワーに避けられてしまうのか、見ていきましょう。
ハッシュタグ(#)の多すぎる投稿
ハッシュタグ検索で引っかかるとフォロワー以外の方からも投稿を見てもらえますので、できるだけ多くのハッシュタグを付けたくなる方も多いのではないでしょうか。ですが、毎回毎回上限の30個に迫るハッシュタグのある投稿をするアカウントを見ると、必死すぎると感じたり、少し鬱陶しく感じてしまうフォロワーもいらっしゃるかもしれません。ですので、厳選したハッシュタグを10個くらいに絞りましょう。
しかし、ハッシュタグの選び方についても注意が必要です。それらが全て投稿数10万件以上の「ビッグワードタグ」(非常に多く使われているハッシュタグのキーワード)になってしまうと膨大な投稿の中に埋もれてしまいがちです。
これでは、既存フォロワー以外の方に見てもらえる可能性は低くなってしまいます。半分くらいは投稿数10万未満や上位表示される可能性の高い1万未満のタグになるよう、バランスを考えましょう。
ちなみに、投稿をする際にキャプションを入れる欄に「#・・・」と入れるとその場でそのハッシュタグのキーワードごとの投稿数が出てきますので投稿時点でビッグワードかそうでないかのチェックができます。試しに「#うな」と入れたところ、「#うなぎ」124万件、「#うな丼」15.2万件、「#うなぎ屋」2.2万件でした。「#うなぎ」や「#うな丼」はビッグワードなので、「#うなぎ屋」くらいがちょうど良いですね。また、投稿内容と関係のないハッシュタグは仮に閲覧が増えたとしても本当のお客さまにはなりにくいので、やめておきましょう。
似た内容の連続投稿
あなたがインスタグラムで情報を得ようとした場合、自分のホーム画面(フィード)の中に、同じ会社(お店)から毎日のように同じような投稿が出てきたら、どうですか。例えば、毎日同じキャンペーンを紹介するアカウントであるとか、同じ製品について何度も似た投稿するアカウントなどです。私でしたらちょっとフォローを外したくなってしまいます。フォロワーにとって鮮度のある情報かどうか精査して発信しましょう。
ちなみに、私がフォローしている家の近所の鯛焼き屋さんは何回かに1回、鉄の焼型を同じ位置から撮影した写真を投稿しています。ですが、実は中の餡(クリーム)が日替わりで、毎日違った中身を同じアングルで撮影して投稿しているのです。こういう定点カメラ的な投稿は高等技術です。これならOK!というかむしろ素晴らしいですね!
長文での投稿
インスタグラムは写真(や動画)がメインのSNSです。投稿する文のことをキャプションと呼ぶのも、あくまで写真に対する補足という意味合いだからだと理解しています(キャプションとは本来、新聞や雑誌などで写真や図版に添えられた簡単な説明文のことです)。それなのに、毎度毎度長々と文章を書いているアカウントをたまに見かけます。
私がフォローしているあるアカウントは、キャプションが80行を超えることがよくあります。ここまでくると書くのも大変ですし、全部読んでくれている人はほとんどいないと思われますので、簡潔に伝えるようにしましょう。長くなっても20行くらいまでには抑えたいですね。
逆に、キャプションのない投稿もたまにありますが、それはそれで意味が伝わりにくいので、写真が意味している内容をきちんと記載するようにしましょう。
関係のない画像
店舗や企業とあまり関係のない画像が投稿されているのを見て、おやこれは何だ?と「続きを読む」をタップすると写真と無関係な、例えば単なる営業時間の変更の説明などで肩透かしをされたことはありませんか。次からはせっかく素敵な写真で投稿できても狼少年のように警戒されて「続きを読む」をタップしてくれなくなってしまうかもしれません。
返事がない
せっかく読んでくださったフォロワーの方がコメントをしているのにアカウント側が返答をしておらず、あたかも無視しているかのように見えてしまっていることもよくあります。多少遅くなってしまっても構いませんので、企業アカウントであっても丁寧なお返事は必要です。
ここまでお読みくださりありがとうございました。続きのコラムでは「こんな投稿でも大丈夫!」というアイデアをいくつかご紹介しますので是非ご覧ください。