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情報通信業

事例集06:WEBマーケティングを学び 自社でサイト改善の継続が可能に

2022/03/24

セントラルソフト株式会社

Q 事業の概要を教えてください

A

弊社は今年で34周年になりますが、事業の柱は3つあります。
それは「システム開発」、「インフラ構築」、「IT運用管理」です。
これらはお客様の既存ビジネスに対する課題をITで解決・最適化するための技術や人材を提供することが基本ですから、お客様主体のビジネス展開でした。そこから今まで培った技術とノウハウを活かして、自社ブランドのオリジナルサービスを立ち上げ、4本目の柱とするための検討を始めたのです。

新事業のコンセプトは、「世の中の課題×IT」です。弊社には30年以上培ってきたIT技術がありますから、現在、世の中で問題になっていることをITで解決したい。そしてたどり着いたのが「防災」というキーワードです。近年、日本では大規模な自然災害が頻発し、企業におけるBCP対策(危機管理や防災対策など)は欠かせません。そこで、自然災害発生前から発生後まで企業と従業員の安全をトータルにサポートする「防災セーフナビ」を立ち上げました。このサービスには、地震予測、安否確認、アラートメール、避難所検索・経路表示、備蓄管理の機能があります。これらの情報を個々に提供している企業はありますが、ワンストップで提供しているのは弊社だけだと思います。

※写真 新規事業開発室マネージャー 工藤忠幸

セントラルソフト株式会社 新規事業開発室マネージャー 工藤忠幸
「防災セーフナビ」のトップページ。
機能一覧のひとつ「安否確認機能」を紹介するページ。他に「地震予測」「アラートメール」などのページがある。

Q オンラインを活用した販路開拓に取り組んだきっかけは?

A

これまでは、お客様を訪問し、ご要望を聞くというのが長年の営業スタイルでした。ご提供するサービスが、「システム開発」、「インフラ構築」、「IT運用管理」であれば、お客様はシステムエンジニアの方や、IT部門のご担当者様です。

ところが「防災」という切り口になると同じ企業でも、総務部や防災担当部署など訪問先はまったく変わってきます。これまで培ってきた営業ルートからの販路開拓では部門が異なるため難しく、さらにコロナ禍の影響もあり、弊社が得意としている対面営業がまったくできません。

新規事業開発室マネージャー 工藤忠幸

そこでオンラインを活用した営業にシフトしようと考え、まずは「防災セーフナビ」の紹介ページが必要だと考えました。いわゆるランディングページですね。しかし、単にWEBページを作るだけであれば我々の得意とするところなのですが、お客様を引き付けるための魅力的なデザインや構成にするノウハウが全くありませんでした。公社のオンライン活用型販路開拓支援事業を知り、サポートを受ける機会に恵まれたのは、そんなときです。ランディングページ作成からお問い合わせまで、効率的に誘導するためにはどうすればいいのか。そこがスタートでした。

Q 公社からは、どのようなサポートを受けたのですか

A

私たちはITの技術やノウハウは持っています。ところが、WEB広告の経験はありません。また、マーケティングの専門的な知識も持っていません。オンラインによるマーケティング戦略や広告の表現方法といった部分が、非常に弱かったのです。そこでWEBサイトの作成において必要な観点、考え方、制作物へのレビュー、Google検索エンジンへの対応方法など、多数のアドバイスをいただきました。担当アドバイザーの方はマーケティング分野の専門家で、WEBマーケティングの基本からリスティング広告の効果的な運用方法などを、私たちにも分かりやすい言葉で説明していただき、理解も知識も深めることができました。

オンラインを活用した販路開拓に関するミーティングは古賀社長(写真中央右)を交えて定期的に行われる。

専門的な知識だけでなく、「ユーザー目線」を学ぶことができたのも大きかったです。例えば機能を紹介する場合、こちらとしては細かく説明したいと思うので長文になりがちです。けれども、閲覧するユーザーは文字が多いとすぐにページから離れてしまいます。ですからイラストや図表などを効果的に挿入して、文字を追わなくても8割程度は理解できるようなページを作るようにと、具体的なアドバイスをいただきました。

オンラインによる営業は単に紹介ページを作れば良いと思っていましたが、見せ方、伝え方などを理解していなければ効果は見込めない。プロの方のご指導や助言をいただきながらサイト構築をしていく中で、その現実を実感しました。

Q オンライン販路開拓について、今後の展開をお聞かせください

A

約1年かけて、「防災セーフナビ」サイトの作成から改善に取り組んできましたが、WEBサイトは作ったら終わりではありません。検索の上位に位置するためには、SEO対策をはじめとして常に改善を繰り返す必要があります。公社のサポートをいただいたことで、こういったことを自社で継続して行うノウハウを確立することができたのも大きな成果です。

新規事業開発室マネージャー 工藤忠幸

今回は集客のための大きな受け皿となるランディングページを整理してお問い合わせにつながる動線を作り、SEO対策にも取り組みました。現時点では目に見える成果は出ていませんが、ネット広告を開始して1週間で複数のお問い合わせがありましたので、手応えを感じています。社内でも、オンラインを活用した戦略を取り入れていく必要があるという意識が高まってきました。

次の展開としては、YouTubeの活用を考えています。アドバイザーの方から、「Googleは世界でいちばんの検索エンジン、YouTubeは世界でいちばんの動画検索エンジン」ということをお聞きしたからです。検索による新規顧客の獲得はもちろんですが、動画でのマニュアルなら紙のパンフレットよりもダイレクトに伝わりますから営業的にも活用できます。
今後もWEBサイトやYouTube、さらにはFacebook などのSNSも積極的に活用して、販路を開拓していく予定です。

防災セーフナビ

企業情報

セントラルソフト株式会社 ロゴ
企業名セントラルソフト株式会社
所在地東京都千代田区岩本町2-4-3 太陽生命神田ビル8F
設立1987年7月
事業内容システム開発、インフラ構築、IT運用管理の3つの領域で付加価値の高いサービスを提供。
さらに、年々増加している自然災害に関する情報をワンストップで提供する「防災セーフナビ」を展開
資本金8,000万円

掲載の製品・サービス等について公社が保証するものではありません